しまくとぅばと英語を話し、世界で活躍する次世代のうちなーんちゅを応援したい!

しまくとぅば・えいご教室
プロジェクトオーナー

一般社団法人ウチナーグチスクール

教育・福祉

1%

  • 現在
  • ¥4,000
  • 目標金額
  • ¥400,000
  • 購入口数
  • 1口
  • 残り日数
  • 終了
このプロジェクトは2017年11月1日 (水)までに、
400,000円以上集まった場合に成立となります。

このプロジェクトについて

 このプロジェクトは、沖縄県の伝統的な言葉である「しまくとぅば」と世界中で使われている「英語」を一緒に学ぶことで、次世代のうちなーんちゅが世界中で活躍できるよう支援していくことを目的としています。
 教室だけでなくご自宅でも、ご家族そろって「しまくとぅば」と「英語」が学べるように、教室の音声データをメール配信いたします。教室終了後は、学んだ言葉(主にしまくとぅば)で上演される琉球講談をご鑑賞いただくことで、言葉の活用機会も提供いたします。




消滅の危機にある琉球王国の言葉「しまくとぅば」

2020年に小学校で正式科目化される国際言語「英語」

 
「しまくとぅば」と「英語」

 どちらもとても大切な言葉ですが、どちらを学びたいかと聞かれたらどちらを選びますか?
おそらく多くの方が英語を選ぶでしょう。なぜなら、英語のほうが仕事で活躍したり、プライベートでの活動範囲が世界中に広がるからです。

 その前に、少し想像してみてください。

 どちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの言葉の役割を見つめなおし、使い分け、そして英語を使う際にしまくとぅばで広がる様々な可能性があるとしたらどうでしょう?


 

英語はいつでも勉強できるが、しまくとぅばは今しか取り組めない

 幼い頃聴いていたしまくとぅばを大人になれば話せるようになる日本語だと思っていましたが、話せる人が年々減少していることを知ったのは中学生の頃でした。それから月日が流れ、社会に出て必要性を痛感して英語を勉強していた頃、ふと、しまくとぅばの話者が年々少なくなっていることを思い出しました。
 
 「英語はいつでも勉強できるが、しまくとぅばは今しか取り組めない」

そう感じ、しまくとぅばの普及・継承活動を始めました。
 
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活動を通して分かったこと

 多くの方と出会い、様々な意見を伺う機会に恵まれました。その経験を通して、分かったことがあります。
 
・若い世代にとっては、しまくとぅばを学ぶ理由が見当たらない。
・話せる世代にとっては、そもそも話せる人が同年代に限られていることもあり、話す機会が少ない。また、多くの個人的な体験から、しまくとぅばを話すことを自制している方もいる。

 しまくとぅばは「方言札」という使用を禁じられてきた暗い歴史があります。
「方言札」を首にかけることでしまくとぅばを話すことは恥ずべきこととされ、それがしまくとぅばの使用機会を減らす要因となりました。


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方言札 / 沖縄県立博物館 http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/index.jsp

 しまくとぅばは琉球諸語ともいい、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語の6つの種類があり、それらは互いに全く通じません。そのため、文化・慣習が異なる各地域の人々は日本語を使って互いに交流してきました。

 今では日本語だけではなく、英語を介して世界各国の人々と接する機会が増えてきていますので、若い世代がしまくとぅばを話す目的を見出せないのも無理はありません。

 それでは、しまくとぅばはもう必要ないのでしょうか。

 

しまくとぅばの果たしてきた役割

 琉歌、琉球舞踊、組踊、空手など、しまくとぅばが話されていた琉球王国時代の豊富な文化・伝統芸能・格闘技が数々の困難な歴史を経ながらも現代に受け継がれています。そのなかでも空手は2020年東京オリンピックの正式種目になりました。

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東京オリンピック2020 空手の日程、会場、ルールと歴史 / http://allolympic2020.tokyo/karate_nittei_rule/

 琉球王国の武道である空手が世界で認められ、その発祥・発展・継承にしまくとぅばが使用されてきたことは、沖縄県にルーツを持つ人々が世界に誇れることです。そして、それはしまくとぅばの実績ともいえます。
 現在では旧盆、旧正月などの伝統行事、伝統芸能である組踊や沖縄芝居はすべてしまくとぅばで行われています。


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Karate training in Shuri Castle in 1938 / https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3AKarate_ShuriCastle.jpg

 アメリカへ留学に行ったことのある沖縄出身の元同僚からこんな話を聞きました。

 「向こうでは1人1人がアイデンティティを持っている。それぞれ生まれ育った地域の言葉を話せるのに対して、自分が地域の言葉や歴史・文化について聞かれたとき、何も答えられなかった。」

 今後は英語を使って外国人と交流する度に、自分自身のことや生まれ育った地域・国の歴史・文化・伝統を説明する場面が増えてきます。それらをきちんと説明できることは、相手に自分自身をよく理解してもらえるだけでなく、世界各国の人々とお付き合いをしていくうえで最低限必要な知識・スキルになっていくでしょう。

 アイデンティティを持つことは、それだけで私たちに自信を与えてくれます。
その自信は、多様なバックグラウンドを持つ人々との相互理解を通して、対等な関係を築き、協力し合い、共に未来を創っていくときにはいつも私たちを支えてくれ、そして導いてくれるご先祖様からの贈りものです。


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琉球絣を織る人 / 琉球絣事業協同組合 http://ryukyukasuri.com/

 当法人はしまくとぅばの習得と活用機会の創出を通してうちなーんちゅとしてのアイデンティティの育成、さらに学校の英語教育の補完的役割も果たしてまいります。
 次世代のうちなーんちゅがアイデンティティに裏打ちされた自信を持ち、堂々とした姿勢で英語を話し、世界を舞台に活躍していく姿を積極的に応援・サポートいたします。

 多くの皆様のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



 

しまくとぅば・えいご教室

 当法人は会話によって言葉が習得されていることに着目し、教科書やテキストはなるべく使用せず、会話中心の言語活動を通してしまくとぅばと英語の習得をサポートいたします。5回の教室終了後は、学んだ言葉(主にしまくとぅば)で上演される琉球講談をご鑑賞いただくことで、言葉の活用機会も併せて提供いたします。

1.日にち

1回 9月15日(金)
2回 9月22日(金)
3回 9月29日(金)
4回 10月6日(金)
5回 10月13日(金)


2.時間 15:10~15:55


3.場所 沖縄市立山内小学校 クラブハウス


4.参加生徒 3~6名


5.教室の流れ

①話者1人につき生徒 3人 の計4人を1グループとし、グループ単位で活動します。


進行役1名が教室全体の進行をリードし、グループごとに進行役の指示に従い、しまくとぅば・英語を使った様々な活動を行います。例えば「連想ゲームで出てきた日本語をしまくとぅばと英語ではそれぞれ何というか」など。
話者の方がしまくとぅばで話した言葉を、当法人のスタッフがスマートフォンのアプリを活用して英語に翻訳・発音を再生します。ネイティブに近い発音にふれることで、リスニングやスピーキングの力を養います。

【学校教育補完項目】
文部科学省 小学校学習指導要領( 平成32年4月1日施行 ) > 第4章 外国語活動 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
 
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③グループごとの活動をボイスレコーダーで録音します。

④録音した音声データを生徒さんの保護者へ、一週間後を目処にメール配信いたします。
 ※参加生徒のご家庭へは無料配信。一般へは有料配信。

⑤録音データを生徒さんのご家族も聴き、実際に日常生活で使っていただくことで、しまくとぅばと英語が身につきます。

⑥教室終了後は学んだ語彙・フレーズで創作した琉球講談をご鑑賞いただくことで、言葉の定着を図ります。
 ※参加生徒・ご家族鑑賞無料


6.録音にあたって
 
 個人情報が録音されないよう教室ではニックネームで呼び合います。
万一個人情報が録音されましても、特定されないよう編集した音声データを配信いたします。


7.琉球講談
 
※琉球講談とは、沖縄芝居の名優たちにより創り出された沖縄独自の話芸です。琉球史劇のせりふ口調を基に、しまくとぅばで演じられます。
 
 今回は特別に本教室で出てきた言葉で物語を創作しますので、字幕なしでご鑑賞いただけます。
沖縄芝居や琉球講談など県内で幅広くご活躍されています当銘由亮氏による上演で、しまくとぅばで「感じる」芸能体験をお楽しみください。

 
出演:当銘由亮
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当銘由亮のブログ - TeaCup
http://blog.ap.teacup.com/yoshiaki/

日時:11月11日(土) 開場 12:30 開演 13:00~14:00
場所:山内公民館 沖縄県沖縄市山内3丁目24−3 ※ご来場の際には公共交通機関をご利用ください。