72%
先日の沖縄国際大学特別試写会は、「初めて組踊を見る人にもわかるように」というプロデューサー陣の想い、監督として「どうすれば組踊・孝行の巻の良さが伝えられるだろうか」と腐心したその成果を知るためにもとても大事な機会でした。
なので、理解度に関するアンケートも行いました。
結果は、「理解できた」「とても理解できた」で100%!
7割が組踊をほとんど知らない人だったので、この結果はとても嬉しく思いました。
以下は、理解度についてのアンケートの一部です。
*最初の解説を踏まえて鑑賞することが出来た為。
*歴史や字幕があることで見やすかった
*字幕があったから。抜群のカメラワークでキャストの表情が読み取りやすかったから。
*解説があり理解し易かった
*現代語訳があったため、ストーリー・状況・立場などがとても分かりやすかった。
*冒頭の説明が分かりやすかったことや、セリフの部分に現代語訳があったことで物語の流れを掴みやすかった。
*内容をよく理解できたのは、舞台前にアナウンスされていた背景説明と、日本語訳された字幕があったことが大きいです。 また、見る前にいくつか表現の鑑賞ポイントが示されたことがよかったです。
*前に組踊を見た時は事前に資料を読んで自分で理解していたのですが、映像で見るともっと分かりやすかったからです。
解説と字幕、幕の後ろでの演奏が紹介されている。
*以前執心鐘入を観覧した際は、物語の概要を読み取ることは出来ましたが、演者さんのセリフだったり曲の意味だったりと組踊独特の言葉の意味が分からず、詳細までは理解することが出来ませんでした。 今回の映画では、セリフや歌詞に現代語訳の字幕が付いていたり、映画の冒頭に組踊の見所等を付けていたりと、組踊初心者が見やすく分かりやすく構成されていました。 とても面白く、分かりやすかったです。
*組踊の誕生からの説明もあったし、孝行の巻には日本語訳が表示されていたから。
*映画冒頭での説明や字幕、演者の表情や所作等の演技力、巧みなカメラワーク。
そして、「わかりやすさ」について書いてきたのですが・・・
わかりやすく敷居を下げる工夫をしてはいるものの、本作は「組踊とはこうですよ」という「ハウツー」映画ではありません。
映画はやっぱり、上映して観て頂いて、はじめて、観客の中で完成します。
たとえそれが退屈と感じても、癒されすぎて眠ってしまっても?
それはすべて正解だと思います。
「どうせわからない」と食わず嫌いを一旦忘れて、「よし!だまされた!」とおもって(笑)9月3日の組踊の日には、ぜひ映画館に足を運んでくださると嬉しいです!
宮平より
プロジェクトオーナー
株式会社ククルビジョン