平和のための写真展「動物たちが見た沖縄戦」を開催、成功させたい!

動物たちが見た沖縄戦
プロジェクトオーナー

パブリックアーツ(公共芸術団)

挑戦する人 教育・福祉 環境保護 伝統文化 文化・芸術

31%

  • 現在
  • ¥95,000
  • 目標金額
  • ¥300,000
  • 購入口数
  • 25口
  • 残り日数
  • 終了
このプロジェクトは、目標金額達成の有無に関わらずリターンをお申込みいただくとプロジェクト成立となります。

メイン画像:米国公文書館所蔵

平和のための写真展「動物たちが見た沖縄戦」



2023年6月20日(火)~25日(日)那覇市民ギャラリー第三展示室(無料)



今、日本人にできることは何か?



〇 戦争が起きれば、犠牲になるのは人間だけではない

現在、起きているウクライナでの戦争でも多くの動物たちが犠牲になっています。
そして、78年前、日本人が経験した戦争でも多くの動物が犠牲となりました。
一般市民として、今ある戦争に対して、直接できることは多くはないかも知れません。
でも、自らの経験を語ることはできると思います。それは戦後、葛藤し続けてきた日本人だからこそできることであり、また今後、起こりうる戦争の抑止ともなるはずです。
 
今回、より多くの人に関心をもってもらうために、動物たちの力を借りて、この写真展を行います。人間はいつも動物たちの力を借りっぱなしで情けないですが、動物共生社会が謳われる今だからこそ、彼らが見た戦争の写真は、より多くの人の心に残るのではと考えています。
 

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〇 なぜ沖縄戦なのか?  
 
沖縄戦は日本を語る上で欠かすことのできない戦闘です。日本軍は少年少女を含む民間人を戦場に動員しました。沖縄には当初、精鋭といわれた第九師団が配備されましたが、44年に台湾に転出し、応援の部隊派遣も見送られました。その兵力を補うため、子供や民間人までもが戦場に送られたのです。彼らを人間とは考えず、捨て石とし、本土を守ろうとした感覚は、現代の日本社会にも通じるところがたくさんあります。そして、その状況の中、動物たちも戦火に巻き込まれていったのです。さらに植物たちも。

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写真:米国公文書館所蔵

今回の写真展をご覧いただければ分かるように、軍馬、軍犬、軍鳩が沖縄戦に参加していました。
軍犬は両軍ともに使用し、多くの犬が戦闘で死にました。また、軍馬は日本軍が使用しましたが、現地調達が多く、沖縄の人々の生活に必要な馬が多く使われました。その後は、米軍によって利用され、沖縄戦が終わるまで、馬たちは武器を運ぶために重労働を強いられました。鳩たちは伝書鳩として両軍ともに使用しましたが、情報を運ぶメッセンジャーである彼らは見つかるとすぐに撃ち落とされました。どの動物たちも過酷な戦場では病気になるものも多く、また、最終的には人間の食料となったものも多くいます。そして、沖縄は当時、動物と自然の宝庫だったのです。そこに住んでいた数々の動物たちも戦争で死にました。そして、植物たちも状況は同じでした。 


参考:『旧日本陸海軍の生態学―組織・戦闘・事件―』(秦郁彦著・二〇一四年)等
 
写真:米国公文書館所蔵/data/project/1000/img143.jpg
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写真:米国公文書館所蔵

〇 戦争体験を継承する機会が減っている今だからこそ  

ここ数年、沖縄戦を経験された方への聞き取りを行ったりしましたが、
少年義勇隊の生き残りの人々も、もうご高齢で、なかなかお話を聞くことができません。敗戦から約78年が過ぎた今、若い世代にもなかなかその戦場での肌感覚を持つことはできません。しかし、戦争が起きれば大切な物、愛する者が失われるという、あたりまえではあるけれど大切なことを伝え続けることは、今の世界情勢を見るにさらに重要性が増していると考えます。その当たり前のことを、写真に映し出された動物たちの表情を通して、伝えたいのです

  
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〇 2025年は戦後80年の節目、もう一度、戦争と平和を見つめ直す 

もう一度、戦争の悲劇や人間の本質というものを見つめ、2025年の戦後80周年に向けて、平和を考えるためにも、この写真展を行いたいです。米国公文書館から百点以上の写真を集め、その中から、さらに厳選して当時の戦場の状況をより伝えているものを展示します。できるだけ、当時の動物たちの状況が分かるような解説も付けたいと思います。

〇 なぜ、私はこの写真展を行いたいのか?  

2022年2月に祖父が101歳で他界し、その直後にロシアによるウクライナ侵攻が開始しました。祖父からは生前、戦場体験を聞いており、その影響から、フィリピン等での遺骨収集などに参加し、元兵士の人、遺族の方の話を聞く機会がありました。その中で感じたことは、当時の人々も今の人も変わらないということです。起きうる戦争に対して、漠然とした希望的観測で戦争を考えてしまいます。しかし、いくら防衛費が増えても高射砲で自衛隊が日本に飛んでくるミサイルを100%撃ち落とせることはないのです。必ず、被害が出ます。また戦争は予想外のことの連続です。戦記を読むと、重要な時に部品が壊れたり、電気が止まってしまったりします。ですので、希望的観測ではダメなんだということを、祖父の話から、何度も感じたものでした。この希望的観測をどれだけ減らせるかが、悲劇を繰り返さないことの抑止力になると私は考えています。遺骨収集でお会いした遺族の方々もどれだけ戦後、苦しんできたか。一度、戦争が起きてしまうと、それは孫の代まで苦しむことになるのです。やはり、戦争を引き起こしてはいけないという思いから、この写真展を行いたいのです。

〇 なぜクラウドファンディングをするのか?
 
パブリックアーツはどこからも支援は受けていません。できるだけ、メッセージの方向に偏りを持たないようにしたいからです。ですので、やはり、思いを同じくする方々の支援で開催したいと思い、クラウドファンディングを始めました。今年、ワシントンにある米国公文書館から写真データを100点以上持ち帰ってきましたが、物価高騰もあり、お恥ずかしながら、やはり1人ではなかなか良い状態で開催できません。

・経費内訳

会場代 4万円
写真データのプリント代 30×5000円=15万円
額縁等 2万円
宣伝費 2万円
設営費(キャプション制作、飾りつけ等)1万円

クラウドファンディング手数料(20%)6万円 

計30万円 *目標額に達しなくても開催します。

〇 谷口広樹(パブリックアーツ)のプロフィール

地球市民の視点で映画制作、写真展などを行っています。
往年の日本人俳優を敬愛し、俳優とは何かを考える「俳優映画祭」も主催しています。

東京都ピッチグランプリ優秀賞『フゥと佐助の東方犬聞録』(2021 年)
京都映画企画市優秀賞『幕末陰陽師・花』(2021年)
東京都ピッチグランプリ優秀賞『幕末陰陽師・花』(2022 年)
西東京市民映画祭演技賞『Blues In Green』(2022年)
現在、映画『神ノ島』を制作中。

「動物たちが見た沖縄戦」公式HP 
http://gukou.jp/

 動物絵本「田の守り人」https://youtu.be/Nq9-B4DV7a8

 動物アニメ「フゥと佐助の東方犬聞録」https://youtu.be/Y-EKdZHWzR8


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