【9/3公開】目指せ動員1万人!沖縄の伝統芸能「組踊」を多くの人に届けるため映画「シネマ組踊 孝行の巻」公開を成功させたい

【9/3公開】目指せ動員1万人!沖縄の伝統芸能「組踊」を多くの人に届けるため映画「シネマ組踊 孝行の巻」公開を成功させたい
プロジェクトオーナー

株式会社ククルビジョン

挑戦する人 地域活性化 伝統文化 文化・芸術

72%

  • 現在
  • ¥2,243,000
  • 目標金額
  • ¥3,100,000
  • 購入口数
  • 160口
  • 残り日数
  • 終了
このプロジェクトは、目標金額達成の有無に関わらずリターンをお申込みいただくとプロジェクト成立となります。
選択中カテゴリー

「シネマ組踊 孝行の巻」特設ページと映画のお金の話。

2022年07月12日 09:00

おはようございます!
弊社ククルビジョン公式サイト内に「シネマ組踊 孝行の巻」の特設ページができました!
映画の予告編、シネマ組踊とは?組踊とは?出演者情報や制作スタッフ情報をご覧になれます!

凝った公式サイトではなくて申し訳ないのですが、ここで少し私の海外映画体験を・・・。

私宮平は大学卒業時にカナダ・モントリオールのクロードガニオン監督と出会い、
ガニオン夫妻と息子さんが経営するZUNO FILMSで7年間、助監督や編集助手日常的な手伝いなどの
仕事を行いながら映画の仕事に携わりました。

日本との映画文化の違いにびっくりしたのは、大手シネコンも含め映画館にチラシを置いているところが
ほとんどなく、ほとんどはNOW SHOWING(上映中) やCOMMING SOON (近日上映)という表示と
ポスターがあるのみ。
シネコンでもミニシアターでもそれは変わらず。WEBサイトさえ作られている様子がありません。

同時に、ほとんどが予告編とポスターで勝負して、週末の映画評などを参考に映画を見にいく、
そういう文化が根付いているとも感じました。

多少の味気なさも感じることもありましたが、逆に映画の興行のシステムを考えると、
「映画以外のもの」にかかるお金をセーブする、というシンプルな理由がみえてきたりもします。

日本や海外を問わず、映画を劇場で上映する際は、最低でも入場料の50%は劇場に収めます。
普通の製造業だと、販売手数料として50%もっていかれることはまずないとは思いますが、
劇場も時間の切り売りをして、管理費・運営人件費、たくさんのお金がかかって劇場運営をしています。
当然のことなのです。

その後、配給会社が宣伝費用にかかるお金をトップオフといって「最初にこれだけかかりましたよ」と
売上からいただきます。
それが契約で決まっている場合もありますが、あるときヨーロッパのインディペンデントのプロデューサー
たちは、日本の配給・宣伝にかかるお金(最低でも300万、全国50館を超えると1200万など...)に
びっくりしていましたので、世界的にはカナダのようにシンプル予告編とメインビジュアルでの勝負
が一般的なのでしょう。

なので、配給会社が宣伝にかける費用は、少なければ少ないほどいいに決まっています。

かといって、配給を依頼された時最初プロデューサーからいわれたように
「できる範囲で(お金をかけずに)」とできる仕事ではありません。
予告編制作もマスメディアへのお知らせも、当然ながら時間も手間も、取られる作業だからです。

プロデューサーのお二人に話したのは、
「この映画に価値を感じてくれる企業もあると思います。ただ、コロナ禍のなかでは、
 劇場収入からのトップオフでは配給をするにしてもリスクが大きすぎる。
 自分たちにかかる配給費用は、自分たちで営業して稼ぐので、「できる範囲で」といわず、
 ちゃんと配給経費をかけてやりませんか。」

私自身は、一本の映画ができるのは、奇跡に近いと考えています。
今回、「シネマ組踊 孝行の巻」プロデューサーの大野さんの一番の思いがあってスタートした映画。
東京出身の人が、沖縄の伝統芸能「組踊」の映画化にここまで賭ける人もいない。
製作費は賄えたものの、配給・宣伝にかかるお金についてはほぼゼロという状態ではありましたが
「復帰50年・組踊重要無形文化財指定50周年の今年に公開したい」という思いに、
県内の映画会社として、なんとか応えたいと思いました。

自社製作の作品以外配給・宣伝はしたことがなかったこともあり合意形成に思った以上に時間がかかる
ことをカウントしてないなど初歩的ミスもあり試行錯誤の毎日です。(すみません)

でも沖縄の映画が沖縄の会社で作られ、さらに沖縄の配給会社が主体となって配給していくことが
実現すれば、映画が大ヒットしても沖縄に還元されることが少ない従来の映画興行の未来を変える
ことができるかもしれません。

そして、映画は「ポスター」と「予告編」で勝負して、公式サイトは「情報拡散のツール」という
考え方で良い、という考え方がもう少し日本でも広まって、はやめに製作者に還元され、それが
新たな映画づくりにつながる未来を沖縄なら作れるのではないかと思っています。

さらにいえば、観客も「パッケージや出演者が有名俳優か」ではなく、映画そのものを自分でみて、
批評をみて、考えたり、と、みる力を育てる文化が根づけばいいなと考えています。

また、今回、配給するにあたって、最後まで既存補助金に頼るかどうか迷いました。
でも、やっぱりまずは試行錯誤しながらでも自分たちで結果をつくっていくことに決めました。

ということで、今回はドメインさえ購入せず、弊社のサイト内に特設サイトを作るという形としましたが、
知人に低料金でお願いし、綺麗にまとめていただきました。本当にありがとうございます。

沖縄の映画の未来を、沖縄の皆さんにも、ぜひ、ささえていただきたいと思います。

​https://kukuruvision.com/cinema_kumiodori_koko/​

また、現在協力のところに支援者のお名前は記しておりませんが、明日中に現在支援いただいている皆様にお名前掲載の確認を行いますので少々お待ちください。

/data/blog/archive/original/54445.png