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クラウドファンディング8日目。
6月23日は沖縄慰霊の日です。今年も新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、人が集まる慰霊祭自体は執り行わず、自主参拝とすることにしました。自主参拝とはいえ、どうしてもこの日に白梅之塔を訪れ、家族やお友達を追悼したいと思う遺族や同窓会の皆さまのために色々と準備するものがあります。
今年3月に、若梅会がオーキッドバウンティをいただきました。オーキッドバウンティとは、毎年、春を告げる風物詩となっている「ダイキンオーキッドレディス」で集まる財界の皆さまが浄財を集め、沖縄で社会活動をしている団体に寄付金を贈呈するというものです。手弁当で活動している我々若梅会には、大変ありがたく、大きな寄付金でした。何に使うかを色々と考えた末、一部はクラウドファンディングの返礼品の原資に、一部は慰霊祭の備品に使うことにしました。
白梅之塔では例年、県内の葬儀社さんに依頼して、もう採算度外視の破格でテントやイス、PAなどの設営をしていただいています。費用は慰霊祭で集まるお香料(お香典)でまかなってきました。どこからも補助金は出ておらず、皆さまのお気持ちで成り立っているのです。ところが昨年は初の「自主参拝」。運営資金となるお香典がいくら集まるか見通しの立たない中、果たして会場設営をどうするか悩みました。6月23日は晴れの特異日で、毎年慰霊の日までに梅雨が明けるというのが定番でしたが、どうも昨今はそれも怪しい。一昨年も結構降りました。晴れても雨対策でもテントは必要です。しかし、どんな規模にすべきか…。
結局、若梅会メンバーの地元である八重瀬町後原の自治会テントと、株式会社東洋企画印刷のテントを借りることにしました。これが大正解。昨年も雨が降りましたので、この大型テントがなかったらどうなっていたかと思います。本当に助かりました。改めて、この場を借りて御礼申し上げます。
さて、今年はどうするか。大型テントは運ぶだけでも一苦労で、大勢の手が必要になります。もうちょっとコンパクトにできる方法はないか…去年よりも県内の感染状況が厳しい中、できるだけ人が集まらない形で運営したい。そこでオーキッドバウンティでいただいた寄付金で「ちょっと大きめの小型テント」を4張り買うことにしました。これなら、若梅会の(あまり若くないほうのおばちゃん)メンバーでもちょっとがんばれば自分のクルマに積むことができます。また、フィールドワークや平和学習イベント、白梅之塔での行事にも活用できます。来年からどんな規模で慰霊祭を開催するか、まだ見通しは立ちませんが、また葬儀社さんにメインの設営をお願いするとしても、やっぱりちょっとした自前のテントがあると便利なのです。とはいえ、これも実際にやってみないとわかりません。どうか土砂降りだけは勘弁して!と、まだ明けない梅雨を恨めしく思いながら準備を進めています。
自主参拝とはいえ、こまごまとした準備があります。たとえば香炉。雨ざらしなので、砂と灰が混ざって固まるため、普段は小さなヘラ的なもので香炉を耕します。でも慰霊祭の時にはちょっと小ぎれいにしたい。沖縄県民の暮らしに欠かせない某大型ホームセンターへ行ったメンバーから「お墓用の香炉の灰がある」とLINEが入りました。
おー!これは便利!固まりにくいよう、ザラっと大粒の香炉灰です。購入決定。
その足でメンバーは白梅之塔へ。
線香の燃え残りが埋まった表土を掻き出して…
お墓用の香炉灰を入れます。まだ雨が降りそうなので作業はここまで。
続きは当日の朝!
プロジェクトオーナー
若梅会